フィギュアスケートの採点方法

ここでは、フィギュアスケートの基本的なルールについて解説します。

フィギュアスケートの採点は、「技術点」と「演技構成点」の合計得点からなります。

技術点について

技術点は、テクニカル・エレメンツ・スコアとも呼ばれます。

ジャンプ、ステップ、スピンなど各々の技術要素が固有に持つ基礎点をもとに、その出来によって各ジャッジが加点や減点などのGOE(グレード・オブ・エクスキューション)を+3から-3の7段階で与えます。各ジャッジの平均値を足したものが技術点となります。

例えばジャンプの一種であるトウループは、一回転0.4、二回転1.3、三回転4.1、四回転10.3という基礎点を持っています。ここに、ジャンプの出来栄えによってGOEがくわえられ、技術点が決定されるのです。ジャンプで転倒してしまうと出来栄え点は必ずマイナスとなり、基礎点からかなり減点されてしまいます。

なお、技術点は、複数のジャッジが出した点数の最高値と最低値を除いた平均値となります。

技術点、GOEについては、こちらの記事でさらに詳しく解説します。

演技構成点について

演技構成点は、演技全体の印象から導き出される点数で、プログラム・コンポーネント・スコアとも呼ばれます。10点満点(0.25刻み)でジャッジが評価します。また、得点には種目ごと、技術点と得点が近くなるよう加重係数がかけられています

演技構成点は、かつて芸術点と呼ばれていたものにあたり、「スケーティング技術」「つなぎのフットワークと動作」「演技と実行」「振り付け/構成」「音楽の解釈」という、プログラム全体の印象を評価する5つの項目に分かれています。それぞれが10点満点で評価され、複数のジャッジが出した最高値と最低値を除いた平均値が演技構成点となります。

演技構成点については、こちらの記事でさらに詳しく解説します。

減点について

減点とは、違反行為等による減点のことです。減点があった場合は、「技術点」と「演技構成点」の合計得点から引かれることとなります。

4つの競技に共通する違反行為は、下記のとおりです。

  • 転倒・落下
  • 演技時間の過不足
  • 禁止されている要素を行う
  • 小道具使用などの衣装の違反
  • ペア要素での落下
  • 10秒以上の中断

 

ルールの歴史

現在使用されている採点方式は「新採点方式」あるいは「CoP(コード・オブ・ポイント)」、または「ISUジャッジングシステム」と呼ばれています。このルールが正式に導入されたのは2004年秋のシーズンからです。

それまでの採点は「6点満点方式」と呼ばれていました。技術点、芸術点の2面から競っていた点は現在の方式と同様ですが、現在の方式が加点方式なのに対し、満点方式をとっていた点が異なります。

6点満点方式では、ジャッジは、選手の競技履歴やその大会ごとの公式練習などを見て、その選手に与えるおおまかな基礎点(6点満点)を、事前に定めておきました。そして本番での演技の出来によって全体のバランスを調整し、技術点、芸術点のそれぞれを6点満点で出していました。この方式では、ジャッジ個人の主観と裁量が大きく反映されていたといえます。

現在の方式は、フィギュアスケートの採点をもっと客観的で、わかりやすいものにしようという意図で国際スケート連盟(ISU)によって考案されました。