技術点(TES:テクニカルエレメンツスコア)とは?

「フィギュアスケートの採点方法」で解説した通り、競技の採点は「技術点」+「演技構成点」-「減点」で算出されます。
ここでは、技術点(TES:テクニカルエレメンツスコア)について解説します。
「技術点」は、「基礎点」+「GOE(グレード・オブ・エクスキューション)」で構成されています。

基礎点について

ジャンプ、ステップ、スピンなど各々の技術の要素(エレメンツ)が固有に持っている点のことです。内容・難易度が高いほど高得点となります。
この基礎点には、大きく3つの種類があります。

基礎点の種類1 回転数と種類によって異なるもの(ジャンプ)

第一に、回転数と種類によって基礎点が決定されているものです。ジャンプ要素がこれにあたります。
例えば、ジャンプのうち難易度が低いとされるトウループの基礎点は、一回転0.4、二回転1.3、三回転4.1、四回転10.3です。対して、難易度が高いとされるアクセルは一回転1.1、二回転3.3、三回転8.5、四回転15となっています。ちなみに、ジャンプの基礎点は、一般的な難易度に応じて、トウループ<サルコウ<ループ<フリップ<ルッツ<アクセルの順に高くなっています。

基礎点の種類2 レベルにより異なるもの(スピン、ステップ)

スピンやステップシークエンスはレベル1から4に分けられています。
例えば同じスピンでも、様々な姿勢をとることや、回り始め方を難しくすることでレベルをあげることができます。
ステップの場合は、上半身の動きを使う、難しいターンを素早く組み合わせるなどでレベルを上げることができます。ただしステップでレベル4を得ることは大変難しく、浅田真央、髙橋大輔、鈴木明子、パトリック・チャン、カロリーナ・コストナーなど高レベルのエッジワークが行えるごく一部の選手に限られています。

基礎点の種類3 基礎点は変わらないもの(コレオシークエンス、コレオダンスリフト)

3つめは、基礎点は同じでGOEでの評価のみ行われるものです。コレオシークエンスやコレオダンスリフトがこれにあたります。

GOE(グレード・オブ・エクスキューション)について

基礎点をもつ各々の要素について、その出来を審査して各ジャッジがを+3から-3の7段階で与える点のことです。GOEの判定をする演技審判は、最大で9名までと決められており、そのうち抽選で2名が除外され、さらに各要素において最低点と最高点を付けたものは除外されるので、最終的には5名の点数の平均点がとられます。

易しい技より、難しい技でGOEを得たほうが、獲得する点が高くなる

なお、注意すべきは、基礎点にそのままGEOが加算されるわけではないということです。たとえば基礎点4の技に、GOE+3がついた場合、4+3=7とされるわけではありません。あくまでGOEは7段階評価を示すものであり、実際に何点加算されるかは、各要素によって定められている「係数」によります。基礎点の高い要素ほど、係数も高く、基礎点の低い要素ほど係数が小さくなっています。つまり難しい技でGOE+3をとった場合と、簡単な技でGOE+3をとった場合、前者のほうがより高い点を獲得できるということです。逆に言うと、基礎点が3点以下の技でGOE-3をとったからといって、評価がマイナスになってしまうわけではありません。