出来栄え(GOE)による加点とは?

「フィギュアスケートの採点方法」で解説した通り、競技の採点は「技術点」+「演技構成点」-「減点」で算出されます。
このうち「技術点」は、「基礎点」+「GOE(グレード・オブ・エクスキューション)」で構成されています。
ここでは、この「GOE(グレード・オブ・エクスキューション)」についてさらに詳しく解説します。

GOE(グレード・オブ・エクスキューション)について

基礎点をもつ各々の要素について、その出来を審査して各ジャッジがを+3から-3の7段階で与える点のことです。以下では、どのようなスケーティングが高く評価されるかを説明していきます。

ジャンプのGOE

ジャンプは、スピードがあって高く大きく飛び、着氷後も勢いが落ちずにスーッと流れるものが高く評価されます。対して、ジャンプの助走で長くじっと構えて演技を中断するようなものや、着氷後にほとんど止まってしまうものは、マイナス評価となります。
更に、下記のような基準があります。

プラス要素

  • 四肢を十分に伸ばした着氷姿勢
  • 予想外で難しい踏み切り
  • 高さ、距離が十分
  • ディレイド回転(踏み切ってからすぐ回るのではなく、最も高く跳んだ時に回転が始まるため美しい)
  • 音楽に合っている

マイナス要素

  • 回転不足
  • 転倒
  • 両足で着氷した
  • 構えが長い
  • 連続ジャンプ間のリズムが悪い
  • 着氷が拙劣

スピンのGOE

スピンは、回転速度が速く、軸が安定しているものが高く評価されます。1点で回転せずに軸が移動してしまうものは「トラベリング」と呼ばれ、評価が低くなってしまいます。
更に、下記のような基準があります。

プラス要素

  • 回転速度が速い
  • 途中で加速する
  • 規定回転数をあきらかに超えている(シングルではスピンは6回転以上と規定されています)
  • 姿勢が良い
  • 軸がぶれずに安定している

マイナス要素

  • 姿勢が稚拙でぎこちない
  • 足換えがスムーズでない
  • フライングの踏み切り、着氷が正しくない
  • フライングの空中姿勢がとれていない

ステップのGOE

ステップは、スピードや正確さが問われます。また音楽と合っていてプログラムの中の重要な見せ場として光ることも大事です。また、片足のみでフットワークを続けていくものを「ワンフットステップ」と呼び、美しさと難易度の高さから高く評価されます。
更に、下記のような基準があります。

プラス要素

  • スピードがある
  • 深くてはっきりしたエッジ
  • ステップが明確で正確

マイナス要素

  • つまづく
  • 転倒
  • 半回転以上のジャンプが含まれる

スパイラルのGOE

スパイラルはスピードがあり、四肢がしっかり伸びているものが評価されます。またスーッとのびやかに氷の上を移動していくものが美しいとされています。
更に、下記のような基準があります。

プラス要素

  • 姿勢を変えるときの無駄な動きが最小限
  • 柔軟性がある
  • 独創的でオリジナリティがある
  • 音楽に合っている
  • 姿勢に素早く楽々と達している

マイナス要素

  • エッジが安定していない
  • 姿勢が拙劣
  • つまづき
  • 転倒

このように、見た目の美しさや難易度を評価すべく、GEOの基準が設定されています。