ISUグランプリファイナル

ここでは、「主な試合・大会の紹介」で触れたフィギュアスケートの大会のうち、ISUグランプリファイナルについて詳しく解説します。

概要、開催時期、場所

ISUグランプリシリーズと題した、世界核国で開催される6大会で優秀な成績をおさめた選手のうち、上位6選手(組)が出場できるのが、ISUグランプリファイナルです。

1995年に、ISUグランプリシリーズの前身であるISUチャンピオンシリーズが開始された際、一連の競技会の上位者による大会として「ISUチャンピオンシリーズファイナル」が創設されました。現在のISUグランプリファイナルはその流れを汲んだ大会となります。第1回は、1996年にフランスのパリで開催されました、

ISUグランプリファイナルは、例年11月下旬から12月上旬に行われます。開催場所は特に決まっておらず、持ち回りで行われ、また上記6か国以外の国で実施されることもあります。

 

各大会からファイナルへの流れ

10月上旬から11月下旬

6大会に男女シングル各10名、ペア・アイスダンス各8組が出場。(最大2大会まで参加可能)

  • スケートアメリカ(アメリカ大会)
  • スケートカナダ(カナダ大会)
  • 中国杯(中国大会)
  • エリック・ボンパール杯(フランス大会)
  • ロステレコム杯(ロシア大会)
  • NHK杯(日本大会)

11月下旬

各大会の上位6選手(組)が出場。

  • ISUグランプリファイナル

 

 

出場選手の決定について

上記のグランプリシリーズ6大会において、それぞれ1位~8位(ペアは1位~6位)までの選手に下記のとおりポイントがあたえられます。そのポイントを総合し、上位6名、6組がISUグランプリファイナルに出場することができます。

各6大会の順位(男女シングル)

  • 1位 15ポイント
  • 2位 13ポイント
  • 3位 11ポイント
  • 4位 9ポイント
  • 5位 7ポイント
  • 6位 5ポイント
  • 7位 4ポイント
  • 8位 3ポイント

ペア/アイスダンス

  • 1位 15ポイント
  • 2位 13ポイント
  • 3位 11ポイント
  • 4位 9ポイント
  • 5位 7ポイント
  • 6位 5ポイント
  • 7位 4ポイント
  • 8位 3ポイント

ISUランキングとの関連

ISUが発表する、フィギュアスケートの世界ランキングがISUランキングです。ISU世界ランキング(ISU World Standings)と、ISUシーズン世界ランキング(ISU Season’s World Ranking)の二つがあります。

ISUグランプリファイナルでの成績は、ISUランキングの算出にも反映されます。

ちなみに、大会ごとに与えられるポイントは、高い順にオリンピックと世界選手権(同点)、欧州選手権と四大陸選手権(同点)、ISUグランプリファイナル、ISUグランプリシリーズの順となっており、ISUグランプリファイナルは、世界での覇権を争う選手たちにとって大きな位置づけとなっています。ただし、下記に詳しく説明するような駆け引きも存在します。

 

世界を狙う選手にとってのISUグランプリファイナルの位置づけ

先ほどのISU世界ランキングのポイント付与でもわかる通り、世界一を決める大会は世界選手権であり、ISUグランプリファイナルはその下に位置します。

そのため、世界を意識して戦うトップ選手が、ISUグランプリファイナルを欠場して世界選手権に備える場合もあります。

ブライアン・ジュベール選手は2006年のGPファイナルで優勝した際のインタビューで「この大会が、欧州選手権と世界選手権のいい練習になった」と話しています。

 

2015年ファイナルの羽生結弦選手の活躍について

2015年にスペインのバルセロナで開かれたISU2015~2016グランプリファイナルでは、羽生結弦選手が男子シングルスケーティングのショートプログラムで110.95点、フリーで219.48点を獲得し、総点330.34点となり優勝を果たしました。この数字は、フリーショート、総点すべてにおいて歴代最高記録となっています。