エッジの変更(チェンジエッジ)とは?見分け方、採点、よく使われるポジション

ここでは、フィギュアスケートの技の一種であるスピンにおいて、演技にバリエーションをつける「チェンジエッジ(エッジの変更)」について、詳しく解説していきます。

スピンでは、四肢のなめらかな動きやフライング、バタフライなどに目が行きがちですが、実はチェンジエッジという技術が重要な位置を占めています。よく注意しないと気づかれない技術ですが、実はほとんどの選手が取り入れているものです。

スピンのエッジとは

スピンは、便宜上1点で回っているといいますが、実際には小さな円を描いているというのが正しい表現です。インとアウトどちらかのエッジに乗って、極めて小さな円を描いている状態です。

右足スピンの場合、基本形はアウトエッジにのり、後方に滑走しつつ小さな円を描く「バックアウト」スピンになります。チェンジエッジをすると、インエッジにのり前方向に小さな円を描く「フォアイン」スピンになります。同様に左足は「バックイン」→「フォアアウト」があるので、スピンの回転軸は4つあることになります。

チェンジエッジの見分け方は?

1点で安定して回っていたスピンが、少し大きめの円をくるくると描いているように見えた時がチェンジエッジです。また、動きにカクッと変化があることで気づける場合もあります。その後、かかとを先頭に回っていたのが、つま先を先頭に回り始めていればチェンジエッジしています(あまりませんが、先につま先の方へ回ってからかかとの方へ回る場合もあります)。

チェンジエッジと採点

チェンジエッジは、明確にエッジと回転方向が変化していないと採点対象とならないため、なるべく大きめの円を描いてアピールする選手が多く、見た目としては回転速度が落ちてスピンがもたついてしまいます。そのためスピンの美しさを阻害してしまうことがあります。多くの選手が高い得点を得るべくチェンジエッジを多用する傾向にありましたが、ルールの改定がありチェンジエッジでのレベル獲得はショートプログラムで1回、フリープログラムで1回のみしか認定されないようになってからは、その傾向は改められました。

また、この技術はあくまでエッジを「変える」技術であるため、後ろ向きの回転と前向きの回転を同じ基本姿勢の中でそれぞれ2回転以上ずつセットで行う事が、得点を獲得するための条件となります。

よくチェンジエッジが行われるポジション

「キャメルスピン」で解説したとおり、CU(キャメル・アップワード)とは肩のラインが氷と垂直よりさらに上にひねって上体が天井を向くスピンのことです。難ポジションとされるこのポジションでチェンジエッジすると、難ポジションで一つ、チェンジエッジで一つと、一度にレベルが二つ獲れるため、よくチェンジエッジが行われます。選手は採点を意識し、一度にレベルを複数獲れるよう、ひとつのスピンにいろんな技を盛り込んでいきます。

また、キャメルアップワード以外でも、CF(キャメル・フォワード)と呼ばれる、肩のラインが氷と平行になるスピンや、SF(シットフォワード)と呼ばれる、フリーレッグが体の前にくるポジションでも同様の理由でチェンジエッジが行われやすいです。

 

高得点を狙う選手たちのスピンには様々な技術が隠されています。スピンを観る際は足元にも注目してみましょう。