フィギュアスケートの必需品

ここでは、フィギュアスケートの演技に欠かせない要素である音楽、靴、衣装について簡単に紹介していきます。

演技に使用する音楽のルールとは

フィギュアスケートの演技に使用される音楽は、クラシックや映画のサウンドトラック、ジャズ、民族音楽など、多岐にわたるジャンルから選ばれます。選曲の時間については各プログラムによって規定があるので、詳しくは「フィギュアスケートで利用する音楽について」を参照してください。また、プログラムによってはメロディのみのものは禁止などのルールがあったり、運営側が曲を指定してくるものもあります。

選手の曲選びの基準とは

選手が演技に使用する曲を決めるプロセスは様々なです。振り付け師やコーチのすすめたものを選ぶ場合や、その年ヒットした映画、ドラマなどから決める場合もあります。ソチ五輪シーズンに鈴木明子選手が使用した「愛の賛歌」は、長久保裕コーチが好きだったということが選定のポイントだったようです。また、自分の憧れの選手が過去に使用していた曲を選ぶ場合もあり、フィギュアスケート史の中で連綿と受け継がれているような曲もあります。

自分に合う曲を見つけることが大事

また、自分の技が映える曲や、自分の雰囲気に合った曲を使用することも重要です。たとえば高橋大輔選手のように、軽快なステップを得意とする選手は、足さばきが映えるような曲を選べばさらに魅力あるスケーティングが生み出せます。その一方で、あえて既存の自分のイメージや得意なジャンルを外して、全く異なる雰囲気の曲を選ぶこともあります。成功すれば、観ている側に驚きや新鮮さを与え、自分の演技の幅も広げることができます。選手が曲を選ぶやりかたに特に決まったルートはありませんが、なにより曲を聴いている時に、「自分が滑っている様子が明確にイメージできるか」という点がポイントのようです。

選曲の傾向

以下では、よく使われるジャンルの音楽を紹介します。更に詳しい解説は「フィギュアスケートで利用する音楽について」を参照してください。

映画音楽、オペラ楽曲

物語性を演技で表現したい場合に使用されます。

ピアノ音楽

繊細さやしっとりとした情緒を表現したい選手に好んで使用されます。

オーケストラ音楽

音の厚みやダイナミクスが豊かで、多くのフィギュアスケート選手に使用されます。

バレエ音楽

バレエの柔らかくてなめらかな動きや芸術性の高さを表現したい際に使用されます。

音楽についての詳細はこちらの記事をご覧ください。

 

衣装について

次に、演技の表現力において重要な要素である衣装について簡単に紹介します。

衣装のルールと罰則

衣装について、実はルールが定められています。もしそのルールを守らなかった場合は1回の転倒と同じ、マイナス1点の減点となります。「過度に素肌を見せてはいけない」「裸体を連想されるものは禁止」「男性はズボンを着用、タイツは禁止」「衣装の装飾は取り外しできるものは不可」「小道具の禁止」などのルールがあります。詳しくは「衣装(コスチューム)について」を参照してください。

衣装を作る際に気を付けること

曲と振付が決まり、練習も始まった段階で、デザイナーは選手、振付師と相談して衣装のイメージを作っていきます。衣装は、国内トップレベル選手であればもちろんオーダーメイドとなります。曲想に合うこと、照明がない競技種目においてもきらきら光ることなどが考慮されてデザインされます。使用する素材は、選手の激しい動きにフィットするよう、タテヨコにのびる2ウェイ素材がメインで、カッティングやスカート丈なども、選手の体型や動き方によって微妙に調整して作成していきます。

衣装についてはこちらの記事にまとめています。

 

フィギュアスケート靴の特徴

フィギュアスケートの刃は、3ミリ程度の幅があり真ん中がへこんでいて、両サイドがそれぞれ刃のようにとがっています。これを「エッジ」と言い、これによりフィギュアスケート特有の、複雑で繊細な動きができるようになっています。また、つま先側についているギザギザの部分は、トウピックと呼ばれるもので、ジャンプの踏み切りや着氷、スピンに入る時に活躍します。このトゥピックがついた靴を、スピードスケートの選手が履くと、トウピックに引っかかって転んでしまうそうです。

選手の靴に対するこだわり

靴は職人の手作りによるもので、革でできています。そのため一点一点仕上がりが異なり、同じ型番でも履き心地が全く異なることもあります。革は履きならす必要があり、また天然素材なので伸び方もモノによって違います。また、数か月で履き潰してしまう消耗品でもあります。選手たちは、シーズンオフの時から、そのシーズンを戦うための靴を、調整して準備しておく必要があります。

靴についてはこちらのページに詳しくまとめています。