ヨーロッパフィギュアスケート選手権

ここでは、世界のフィギュアスケート主要な競技大会のひとつであるヨーロッパフィギュアスケート選手権について解説します。

概要

ヨーロッパフィギュアスケート選手権は、国際スケート連盟主催の、ヨーロッパ州の選手が出場する国際選手権です。

 

歴史

この大会の歴史は古く一世紀以上前にさかのぼり、1891年にドイツのハンブルクで開かれたのがはじまりでした。ただし、参加者はドイツとオーストリア7名の選手だけであり、競技も男子シングルのコンパルソリーフィギュアのみでした。

国際スケート連盟が設立されたのが1982年で、この連盟により、フィギュアスケートの競技規定が正式に確立し、コンパルソリーフィギュアとフリースケーティングによるものと規定されました。

また名称についても定められ、イギリスの主張によって「フィギュアスケーティング(Figure Skating)」となりました。オリンピックでフィギュアスケートが行われたのは1908年のロンドンオリンピックであり、本大会がオリンピックより古い歴史をもつことは明らかです。

 

日程・開催場所

例年、1月の下旬に数日間にわたって開催されます。開催場所は定まっておらず、毎年ヨーロッパ各地で開催されます。

 

大会の位置づけ

ヨーロッパ選手権は、世界フィギュアスケート選手権やオリンピック以上に古い歴史と伝統を持つ大会です。そのため、ヨーロッパのトップレベル選手にとって、この大会で結果を残すことは大変大きな意義があります。この大会で戦績をあげれば、フィギュア史に名前を残すとまで言われる、名誉と威信をかけて戦うべき大会なのです。

強豪国であるロシアやフランスなどでは、国内の選考大会でオリンピックや世界選手権代表の内定を得ている選手でも、この大会での成績が振るわなかった場合は内定が取り消されることもあるほどです。

また、欧州選手権と同格の大会である四大陸選手権には、ヨーロッパ以外のアメリカ、アジアなどの選手が参加します。

 

伝説的存在

本大会にまつわる伝説的存在として、ロシアのエフゲニー・ヴィクトロヴィチ・プルシェンコ選手があげられます。

2000年から2012年にかけて、ヨーロッパフィギュアスケート選手権の男子シングルにおいて7度も優勝しました。これは、カール・シェーファー選手以来76年ぶりの快挙となります。彼はそのほかにも世界選手権で3度の優勝、オリンピックでも金メダルと銀メダルをそれぞれ2回獲得するなど素晴らしい結果を残した選手です。

また、同じくロシアのイリーナ・ロドニナ選手はヨーロッパフィギュアスケート選手権のペアにおいて1969年から1980年まで11回優勝を果たしており、「ペアの女王」と呼ばれ伝説的な存在となっています。彼女はそのほかに、1969年から1978年の世界フィギュアスケート選手権のペアで優勝し10連覇、オリンピックでも3連覇するなど、ペアスケーティングにおいて他に類を見ない華々しい結果を残しています。パートナーは、1964年から1972年まではアレクセイ・ウラノフ選手、1972年以降は夫でもあるアレクサンドル・ザイツェフ選手でした。