全日本フィギュアスケート選手権の概要、歴史、日程と大会の位置づけ

ここでは、フィギュアスケートの国内の主要な競技大会のひとつである、全日本フィギュアスケート選手権について解説します。

概要

全日本フィギュアスケート選手権は、日本スケート連盟が主催する、フィギュアスケートの日本のトップを決める大会です。日本国内で行われる大会のうちでは最大です。

 

歴史

この大会は、1922年、長野県の諏訪湖で行われた、日本初の日本スケート会主催の全日本競技会に由来していす。その後、1925年の日本学生氷上競技選手権、1930年に全日本スピード・フィギュアー・ホッケー選手権大会として開かれた第1回全日本フィギュアスケート選手権などを経て、第二次世界大戦と戦後の復興期間の中止期間をはさみ、1947年より再び開催され、現在にいたります。

 

日程・開催場所

例年、12月下旬に、3~4日間に分けて開催されます。開催地は決まっておらず、札幌や東京、さいたま、長野など、日本各地で行われます。

 

大会の位置づけ

本大会は翌年の世界大会への代表選考会となることが多く、四大陸選手権・世界フィギュア・オリンピックなどに出場する日本代表が、この大会によって決定されます。

 

メダリスト・オン・アイス

本大会の翌日には、全日本フィギュアスケート選手権と全日本フィギュアスケートジュニア選手権の上位入賞者によるエキシビション『オールジャパン メダリスト・オン・アイス』が行われます。毎年クリスマスごろに開催されるため、時期に合わせて選手たちがサンタやトナカイの格好をするなどの演出が楽しめることが多いです。

2015年は、男女シングルは羽生結弦選手、浅田真央選手などを含む各10名のスケーターが登場しました。さらにペアやアイスダンスの選手や海外のゲストスケーターも登場しました。その他、世界選手権や四大陸選手権の代表選手も参加し、豪華なエキシビジョンが披露されました。

 

テレビ放送について

2015年は、フジテレビによって男子シングル、女子シングルが全国放送されました。ペアとアイスダンスは関東ローカル放送で深夜枠に放送されました。また、メダリスト・オン・アイスも全国放映されました。解説には荒川静香選手が登場しました。

 

2005年の採点ミス

2005年の男子シングルにおいて、採点ミスがあり、表彰式が終了して優勝者記者会見が始まる直前に判定が訂正され、織田信成選手と髙橋大輔選手の順位が入れ替わるというアクシデントがありました。織田選手が1位から2位に、髙橋選手が2位から1位に変更となりました。

連盟側は、採点ミスの理由を当初コンピュータソフトの対応不備であるとしていましたが、後日、採点のミスがあったと説明しました。 織田信成選手のジャンプの規定違反を見逃していたことがミスの原因でした。

フリースケーティングにおいては、3回転以上のジャンプで2度挑んでもよいのは2種類までというルールがあり、それ以上挑んだ場合はそのジャンプの得点は0点となるのですが、このルールはあくまで「実際何回転を跳んだか」ではなく「何回転に挑んだか」によって判定されます。織田選手は、当初もとから「2回転ループを跳ぶ予定で跳んだ」と判定されていたジャンプを、「3回転ループに挑んだが回転不足で2回転になった」と変更されたため、点数が下がり、髙橋選手が2位から1位となりました。