一般的なフィギュアスケート競技の流れ

ここでは、フィギュアスケートの国際大会の一般的な流れを解説します。

ほとんどの大会は下記のような流れで行われます。

  • 公式練習
  • 開会式
  • ショートプログラム(男女シングル・ペア)・ショートダンス(アイスダンス)
  • フリースケーティング(男女シングル・ペア)・フリーダンス(アイスダンス)
  • 表彰式
  • メダリスト3名(組)の記者会見
  • エキシビション

 

公式練習

公式練習は、試合前に、実際に試合で滑るリンクの感触をつかめる重要な時間です。開催国の選手が有利になるのを防ぐため、公式練習以外に試合で使うリンクで滑ることは禁止されています。

練習は、グループごとに行われることが多いです。グループとは、男女シングル6名、ペアやアイスダンスは4~5組のまとまりのことで、試合もこのグループごとに行われます。練習の順序も、本番と同じになります。

また、公式練習は、国ごとに行われることもあります。

公式練習の参加は自由なので、早めにあがったり、不参加の選手もいます。本番リンクで行われる試合当日の練習は、チケットを持っていれば見ることもできます。

 

ショートプログラム・ショートダンス

予選がある場合は予選を行ったのち、いよいよ試合本戦が始まります。

試合は、ショートプログラム(男女シングル・ペア)・ショートダンス(アイスダンス)が先に、フリースケーティング(男女シングル・ペア)・フリーダンス(アイスダンス)が後に行われます。

グループごとに競技が行われ、2グループごとに製氷作業のための休憩が入ります。

世界選手権やオリンピックなどの大きな舞台では、最終グループに上位選手が集められることが多いです。また、グランプリシリーズでは、世界ランキングにより滑走順が決められます。

 

フリースケーティング・フリーダンス

ショートのすべての演技が終了したのち、フリーの演技が始まります。

ショートで表彰台に輝いた選手がこのタイミングで記者会見を受けることもあります。

大きな大会では、ショートで上位の成績をおさめた選手のみがフリーを滑れる場合もあります。

ショートと同じく、グループごとの滑走となります。

 

各グル―プごとの流れ

1グループごとに6分間練習というものがあります。ここでグループの選手全員が同時にリンク上でウォーミングアップを行います。

その後1番目の選手から試合を行います。1番目になったら準備のため早めにウォーミングアップを終えないといけないため、1番目を嫌う選手が多いです。

また、最終滑走もあまり好まれないです。6分間練習から時間が空きすぎて身体も冷えてしまい、集中力も保ちにくいためです。

そのほかにも、人気のある選手の直後や、開催国の選手の直後も好まれません。歓声が多くてプレッシャーになったり、リンクに投げ入れられたプレゼントや花束の回収に時間がかかり、自分が試合直前にウォーミングアップする時間が減ってしまうためです。

 

試合の時間

試合の時間はシニアでは下記の通りです。各時間とも10秒以内の増減は認められます。

男子シングル

ショートプログラム2分50秒 フリースケーティング4分30秒

女子シングル

ショートプログラム2分50秒 フリースケーティング4分

ペア

ショートプログラム2分50秒 フリースケーティング4分30秒

アイスダンス

ショートダンス2分50秒 フリーダンス4分

 

滑り終わったら

滑り終わった選手は、キス・アンド・クライと呼ばれる、演技終了後に選手が得点発表を待つスペースに向かいます。ここにはコーチや家族なども一緒に座ることが出来ます。キス・アンド・クライの由来は、得点が良ければ喜んでキスをし、悪ければ涙するためです。

その後、リンクに投げ入れられた花束やプレゼントを、ボランティアの子供たちから受け取り、終了となります。

 

表彰式

国際大会などの大きな大会では、表彰式がリンクの上で行なわれることが多いです。1位から3位までの選手が名前を呼ばれ、スケート靴を履いたままリンク内に設置された表彰台に上り、レフェリーがメダルを授与します。

国際大会では、優勝した選手の国歌が流れ、1位から3位の選手の国旗が掲げられます。

 

エキシビジョン

試合で優秀な成績をおさめた選手や、主催者の推薦を受けた選手、開催国の選手などが、エキシビションに出演することがあります。

エキシビションでは採点は行わず、協議会のようなルールの制約もないため、演奏時間や音楽の選択、小道具の使用などの幅が広がり、自由で華やかな、ショー要素の強い演技が楽しめます。また競技会はあくまで試合のため通常の照明が使用されますが、エキシビジョンではスポットライトや色つきの照明などが使われることもあります。

選手たちは、採点がないため、試合では高得点とはならないためあまり使わない技や、競技では禁止されているバックフリップ(縦回転で宙返りのように行うジャンプ)を披露することもあります。