アイスダンス: ショートダンスの演技要素

ここでは、フィギュアスケートの競技のうちショートダンスについて解説します。

フリースケーティングは、アイスダンスにおける2つのプログラムのうち、先に滑るものです(後で滑るものは「フリーダンス」です)。

 

時間

ショートダンスの演技時間は、2分50秒です。ただし10秒以内の増減は認められています。

時間は、選手が動き出した所からカウントを開始し、選手が停止したらカウントをストップします。音楽の開始と終わりとは関係ありません。

音楽については、シーズン毎にリズムとテンポが指定されており、その中で自由に選定したものを使用できます。ヴォーカル入りの音楽も使用可能です。

 

エレメンツ

ショートダンスは、シーズン毎に定められたリズムとテーマに合わせて、4つのエレメンツが盛り込まれたプログラムを滑走することが求められます。これを滑ると技術点が認められます。これら以外のエレメンツを盛り込んでも技術点は認められません。

2015-2016シーズンのエレメントは下記のA~Dでした。

 

A パターンダンス

ワルツ(シニアはラベンスバーガー・ワルツ)とフォックストロット、マーチ、ポルカの中から選択。指定されたテンポで、下記の2つのセクションを踊る。。

セクション1:ステップ1番~19番

セクション2:ステップ20番~41番

 

B パーシャルステップシークエンス

10秒以内の完全な停止を1回だけ含めなければならず、この停止から開始する。リンクを1周使い、滑り始めと終わりの位置は同じになるように滑走する必要がある。

 

C ダンスリフト

最大1つのショート・リフト(6秒以内のリフト)を行う。リフトの種類は下記より選ぶ。

「カーブ・リフト(男性が女性を持ち上げ、カーブしながら滑る)」「ローテーショナル・リフト(男性が女性を持ち上げ回転しながら滑る」「ストレートライン・リフト(男性が女性を持ち上げ、直線的に滑る)」「ステーショナリー・リフト(1か所に止まってリフトする)」

 

D セット・オブ・シークェンシャル・ツイズル

連続して行うツイズルのこと。1回のみ。

 

 

パターンダンスについて

アイスダンスでは、かつてはコンパルソリーダンスと呼ばれるパターンダンスの競技がありました。あらかじめ指定されたリズムとテンポの音楽を使用し、きめられたステップパターンを滑るというもので、すべてのペアが同じ音楽で同じ振付で踊るため、ペアの技術力の違いが最もよく見える競技と言われていました。同じパターンを2周滑って、審査をしていました。

現在はパターンダンスは廃止されてしまったのですが、かわりにショートダンスの要素のAの中に盛り込まれるに至りました。やりかたも、1周のみパターンをすべり、キーポイントと呼ばれるパターンの中に設定されたチェックポイントを正確にこなせているかを審査するというものになりました。最近のルール改正によって、かつてよりもパターンダンスの技術力を重要視される傾向があります。リフトのみならず足元のエレガントな技術も、アイスダンスという歴史ある競技の中では評価を分ける大事なポイントとなります。