ステップシークエンスとは? ステップ・ターンの種類や見分け方

ここでは、プログラムの見せ場といえるステップシークエンスについて解説していきます。

ステップシークエンスとは、フィギュアスケートの足さばきのことを総称する言葉で、ステップとも呼ばれます。正確には、片足で方向転換するものを「ターン」、それ以外のものを「ステップ」と呼んでいます。

ステップシークエンスの中でレベル認定されるものは下記のとおりで、ターンが6種類、ステップは7種類あります。採点をうける際、これらが多く含まれているほどレベルがあがります。詳しくは「ステップシークエンスのレベルとは?」で解説します。

ターン

スリーターン、ツイズル、ブラケット、ループ、カウンター、ロッカー

ステップ

トゥステップ、シャッセ、モホーク、チョクトウ、チェンジエッジ、クロスロール、ランニングステップ

それぞれ「主なステップとターンの種類」で詳しく解説します。これ以外にも多種多様な足さばきがありますが、それらは演技の「つなぎ」と考えられます。つなぎについては「つなぎの工夫:イナバウアー、イーグルなど」をご覧ください。

 

ステップシークエンスの分類

ステップシークエンスは、下記の3種類に分類されます。

ストレートラインステップ

リンクの長辺、あるいは対角線をまっすぐ進むステップ。ただし、アイスダンスでは前者をミッドラインステップシークエンス、後者をダイアゴナルステップシークエンスと呼び、区別します。3者の中で距離が一番短いため、演技後半のクライマックスで行われることが多いです。

サーキュラーステップ

リンクの中で大きな円を描くように進むステップ。滑り始めと滑り終わりが円で完結することが求められ、円弧に隙間が空いてしまうと減点対象となります。曲線を描き、スケーターに遠心力もかかるためストレートラインステップより難易度が高いですが、男子では2種類のステップシークエンスを行う必要があるためよく使用されることがあります。

サーペンタインステップ

リンク全体を使い波のような軌道を描くように進むステップ。距離が最も長く、体力的負担が大きいにもかかわらず、点数が他2ステップと同じなため、使用頻度は最も低いです。時間が長くかかり演技がダレやすいことも、使用頻度が少ない理由のひとつです。

 

ステップやターンを見分けるには

ステップやターンを見分けるには、まず「エッジ」について知る必要があります。フィギュアスケートのブレードは、厚さ約2ミリの2枚刃になっています。そのため氷と接触するのは右アウト、右イン、左イン、左アウトの4つとなります。更に前後の進行方向によってブレードののる位置が変わるので、全部で8種類のエッジに乗ることになります。この8つのエッジを組み合わせてつないでいくのがターンやステップになります。エッジが切り替わる瞬間を見逃さなければステップやターンを見分けられるということです。

 

ワンフットステップ

ターンやチェンジエッジなど、片足のみで足さばきをつないでいくものは「ワンフットステップ」と呼ばれ、とても難易度の高い技とされています。ターンでバランスを崩したり、不正確なエッジだと流れが止まってしまうし、加速するためには深いエッジに乗らないといけないからです。

採点では、2010-2011シーズンより、ステップシークエンスにおいて「少なくともシークエンスの半分を片足のみで行う」場合は、レベルが高くなるようになりました。

 

美しいワンフットステップのディビッド・リュウ選手

美しいワンフットステップを披露する選手と言えば、台湾のディビッド・リュウ選手があげられます。片足でリンクの端から端の60mを滑り切ることができるほどの卓越したエッジワークの持ち主でした。ジャンプの成功率が低かったために、92年のオリンピックで17位を獲得したのが最高成績でしたが、足さばきの美しさは他の蚊の選手をはるかにしのぐものでした。

 

ステップシークエンスで魅了する高橋大輔選手

高橋大輔選手も、ステップが魅力的な選手です。2007-2008年シーズンでのショートプログラムでは「ヒップホップ版白鳥の湖」という斬新な取り組みで注目を集めましたが、ステップシークエンスの独特さにこそ魅力が集約されていました。2008年の世界選手権ではこの演技で見事にレベル4の判定を受けました。

2010年の世界選手権では、4つのステップシークエンスのうち3つでレベル4の評価を勝ち取るという、前人未踏の偉業を成し遂げました。