ジャンプの難易度と技術点:全ジャンプの基礎点と出来栄え(GOE)評価

ここではジャンプの難易度と技術点について解説していきます。

6種類のジャンプの難易度

「ジャンプの種類と見分け方」で解説したとおり、ジャンプには6種類あります。これらを難易度順に並べると「アクセル>ルッツ>フリップ>ループ>サルコウ>トゥループ」となります。ただし、選手の体型やクセにより、かならずしもこの順で難しく感じるということはありません。例えば浅田真央選手はサルコウよりもフリップが得意で、安藤美姫選手はフリップよりルッツが得意なようです。

 

ジャンプの基礎点

上記の6種類のジャンプの難易度に応じて、基礎点も異なっています。また回転数が高いほど基礎点も高くなります。

ISUでは各6ジャンプの1回転~4回転の基礎点が下記のように定められています。

1回転 2回転 3回転 4回転
アクセル 1.1 3.3 8.5 15
ルッツ 0.6 2.1 6 13.6
フリップ 0.5 1.8 5.3 12.3
ループ 0.5 1.8 5.1 12
サルコウ 0.4 1.3 4.2 10.5
トウループ 0.4 1.3 4.1 10.3

 

 

ジャンプのGOE

ジャンプもまた、ほかの技と同様にその出来栄えや美しさ、完成度によってGOEがつきます。GOEに関する詳しい説明は「出来栄え(GOE)による加点とは?」を参照してください。ジャンプのGOEにおけるプラス要素とマイナス要素は下記のようなものとなります。

プラス要素(GOE「+1」~「+3」で判定)

  • 四肢を十分に伸ばした着氷姿勢
  • 独創的な出方
  • 明確なステップ・スケーティングからすぐ踏み切る
  • 予想外の/独創的な/難しい踏切
    • イーグル姿勢から入るジャンプなどです。
  • 空中で姿勢変形
    • 空中で片手をあげる浅田真央選手、キム・ヨナ選手、両手をあげるアダム・リッポン選手などのジャンプが挙げられます。通常はジャンプ時には両手を胸の前できつくしめてバランスをとる必要があるので、手をあげるジャンプは非常に難易度が高いです。アメリカのブライアン・ボイタノ選手がはじめたことからタノ・ジャンプとも呼ばれています。
  • ディレイド回転
    • 跳み切りと同時に回転に入るのではなく、跳んでから回り始めるジャンプです。大きく跳躍して滞空時間を長く持つか、速く回らないと回りきらないため難易度が高いです。また回転速度が速く見栄えもします
  • 高さ、距離が十分
  • 入りから出まで流れが良い
  • 無駄な力が全くない
  • 音楽に合っている

マイナス要素(GOE「―1」~「―3」で判定)

  • 回転不足、アンダーローテーション
  • 転倒
  • 両足着氷、フリーレッグがタッチダウン(着氷してしまうこと)
  • ステップアウト
    • 着氷時に右足1本で支えられずに左足もついてしまうこと。ステッピングアウトとも言います
  • 手がタッチダウン(着氷してしまうこと)
  • 構えが長い
  • フリップ、ルッツの間違った、不正確なエッジ(e)
  • 着氷が拙劣
  • スピード、高さ、距離、空中姿勢が拙劣
  • 拙劣な踏切
  • SPの規定を満たさない
  • 連続ジャンプ間のリズムが悪い
  • 連続ジャンプの間に2つのスリーターン
    • ジャンプコンビネーションにおいては、1つめのジャンプのあとすぐに2つめのジャンプを跳ぶ必要があります。着氷した足を他の足に入れ替えたり、着氷した時のエッジを変更したり、着氷した時の前後の向きを変えてはいけません

 

以上がジャンプの難易度と採点についての解説でした。各ジャンプの詳しい跳び方については、さらに別ページを設けて解説していきます。